2026年10月18日

関節リウマチの初期症状と診断 ~リウマチ専門医が分かりやすく解説~|宝塚市・川西市・伊丹市・三田市でリウマチ・膠原病の診療なら なむら内科クリニック
🌟宝塚市のリウマチ専門医が解説🌟 〜川西市 伊丹市 三田市からのご相談も〜
「朝、手がこわばって動かしにくい」「指や手首、膝が腫れている」「関節の痛みが1ヶ月以上、続いている」。このような症状の原因の一つに、関節リウマチがあります。
関節リウマチは、早めに診断し、適切な治療で炎症を抑えることが大切な病気です。治療の進歩により、早期に診断し、早期治療介入を行えば、関節の障害を防ぎ、仕事や家事など日常生活を続けることを目指せるようになっています。
宝塚市のなむら内科クリニックでは、リウマチ専門医・指導医が関節リウマチの診療を行っています。宝塚市・川西市・伊丹市・三田市で、リウマチの症状や治療について相談先をお探しの方へ、初期症状から検査、治療までをご紹介します。
👉このコラムでは、
・関節リウマチの初期症状とは?
・関節リウマチの診断に必要な検査は?
・関節リウマチと鑑別する検査は?
を、宝塚市・川西市・伊丹市・三田市の日本リウマチ学会リウマチ専門医・指導医が、分かりやすく解説します。
関節リウマチはどのような病気か
関節リウマチは、免疫の働きに異常が生じ、自分自身の組織に炎症を起こす「自己免疫疾患」の一つです。
(「自己免疫疾患」については、別コラムを、見てください)
主に関節の内側を覆う滑膜に炎症(滑膜炎)が起こり、痛みや腫れを引き起こします。この炎症(滑膜炎)が続くと、下のイラストのように、軟骨や骨が傷み、関節の変形や動かしにくさにつながることがあります。

主に、中年以降の女性に多い病気ですが、近年は、高齢化社会とともに、男性やご年配の方にも発症します。
⚡️「年齢のせい」「使いすぎ」と決めつけず、症状が続く場合は相談しましょう
関節リウマチの初期症状として気をつけたい変化
👉次のような症状が受診のきっかけになります。

左右対称の関節に症状が出ることが多いものの、初期には片側だけ、少数の関節だけに症状が出ることもあります。
手指以外に、肩、肘、膝、足首などに症状が出る場合もあります。
朝のこわばりだけで関節リウマチと疑うことはできません。続く時間に加えて、腫れの有無、症状の経過、生活への影響などを確認します。関節の腫れや痛みが続く場合は、変形が起こるまで待たずに受診してください。
関節リウマチはどのように検査するか 〜血液検査〜
🌡 血液検査
関節リウマチの素因を見るために、リウマトイド因子(RF)や抗CCP抗体といった、特殊な抗体検査を行います。
抗CCP抗体については、RFが陽性であったり、症状からもかなり疑わしい時に、実施します。
💉この採血検査は、関節リウマチを疑った際に、よく実施されます。
❗️しかし、解釈に、とても注意が必要です❗️
RFや抗CCP抗体が陰性でも関節リウマチの場合があります。
反対に、陽性だからといって必ず関節リウマチというわけではありません。
この検査の解釈については、研修医の先生や、若い先生や、整形外科の先生が、よく勘違いや疑問を持たれることがあります。宝塚市立病院時代も、よく様々な症例の相談を受けていました。
これについては、別のコラムでお話ししますので、ぜひ参考にしてください。
💉また、関節リウマチは、関節炎を起こす病態であるため、炎症を反映するCRPを調べます。
加えて、関節炎(滑膜炎)を反映するMMP-3を調べます。
👉 その他に、診断時には、他の膠原病が合併していないかの採血が必要です。
『「関節痛・関節炎」を起こす病気』は、関節リウマチだけではありません。
そのため、そういった膠原病を否定する採血も、最初の診断時には必要となります!
⚡️「採血で異常なしと言われたけれど、腫れやこわばりが続く」、「リウマチ因子陽性だから関節リウマチと診断された」という場合などは、症状に合わせた評価や検査が大切です。
関節リウマチはどのように検査するか 〜画像検査〜
レントゲン検査
レントゲンでは骨や関節の変化を確認します。
特に触診した際に、関節変形や腫脹・圧痛がある場合は、特に必要になります。
詳しい内容はまた別のコラムでもお話ししますが、以下のような画像変化があれば、関節リウマチと考えます。
・骨びらん
・骨萎縮
・関節裂隙の狭小化
これらの所見は、よく見逃されがちですので、リウマチ専門医での診断が必要となります。
⚡️レントゲン検査は、簡易で迅速に診断できますが、
これらの所見が進行して現れた際には、すでに関節の変形が進行している所見となります!
そうなる前に、早期診断と治療評価のために、下記に示す関節超音波検査の必要性があります!
🌸 関節超音波検査
この関節超音波では、リアルタイムで、関節炎の状態を評価できる検査です。
また、患者様への負担(痛みなど)も軽い検査です。

関節リウマチの診断だけでなく、「リウマチ以外の関節炎を起こす病気」の診断にも重要です。
前述のような、「採血で異常なしと言われたけれど、腫れやこわばりが続く」、「リウマチ因子陽性だから関節リウマチと診断された」という場合には、この関節超音波検査が、非常に役立ちます。
また、関節リウマチの治療評価にも役立ちます。
「採血検査で炎症反応(CRP)は、正常値なのに、関節痛が未だ続く」
などの症状の際には、この関節超音波検査を実施して、実際に「関節炎(滑膜炎)」がリアルタイムであるかを評価できます!
この関節超音波検査についても、画像検査と同様に、別コラムで詳しくお話ししますので、ぜひそちらも参考にしてください。
🏥 当院では、経験豊富な、リウマチ専門医・指導医の院長が、実際に症状に合わせて、
関節超音波検査を実施しますので、安心して、相談ください。
早期診断と早期治療が大切な理由
治療の目的は、痛みを和らげるだけでなく、炎症による関節の損傷を防ぎ、生活の質を保つことです。関節リウマチと診断された場合には、早い段階から抗リウマチ薬による治療を検討します。
目標となる「寛解」とは、病気の活動性が十分に抑えられた状態です。患者様の状態によっては、炎症が少ない「低疾患活動性」を目標とします。寛解は、必ずしも薬が不要になることを意味しません。
定期的に関節の腫れや痛み、血液検査、生活上の困りごとを確認し、目標に届いていない場合は治療を見直します。「フタを開けやすくなりたい」「仕事を続けたい」など、ご自身の希望も、なむら内科クリニックにお伝えください。
関節だけでなく全身の管理も大切
🏥 関節リウマチの診断・診療では、合併症や治療薬の副作用にも目を向けます。
心筋梗塞や脳卒中などの予防には、炎症の管理に加え、血圧・血糖・コレステロールの管理や禁煙も大切です。
なむら内科クリニックでは、リウマチ専門医・総合内科専門医の院長と、循環器専門医・総合内科専門医の副院長が診療しています。リウマチの専門診療とともに、生活習慣病、循環器疾患、骨粗しょう症なども含め、患者様の全身の状態に配慮した診療を心がけています。
感染症が心配な患者様にも、安心して通院していただくために
関節リウマチの治療では、免疫抑制剤や生物学的製剤など、免疫の働きを調整するお薬を使用することがあります。
そのため、患者様から「病院に行くことで、風邪やインフルエンザなどの感染症がうつらないか心配」というお声をいただくことがあります。
なむら内科クリニックでは、そのような患者様にも安心して通院していただけるよう、院内感染対策に力を入れています。
当院では、通常の診療スペースとは別に、「発熱外来」を設けており、発熱や感染症が疑われる患者様と、一般診療の患者様の動線を分けています。

また、院内だけでなく、エレベーター内の換気にも配慮し、感染リスクをできる限り低減できる環境づくりに努めています。
感染リスクを完全になくすことはできませんが、免疫抑制剤や生物学的製剤を使用されている患者様にも、できる限り安心して継続的な治療を受けていただけるクリニックを目指しています。
宝塚市はもちろん、川西市・伊丹市・西宮市など近隣地域で、関節リウマチや膠原病の治療を受けられている方も、どうぞ安心してご相談ください。
宝塚市 川西市 伊丹市 三田市でリウマチの相談先をお探しの方へ
関節リウマチでは、早めに症状を評価し、ご自身に合った治療を続けることが大切です。「リウマチかもしれない」「検査結果の意味を知りたい」「治療中だが痛みや腫れが残る」という方は、ご相談ください。
宝塚市のなむら内科クリニックでは、リウマチ専門医・指導医が、
症状や検査結果、治療の選択肢について分かりやすく説明します。
宝塚市内に加え、川西市・伊丹市・三田市からリウマチの専門診療をご検討の方も、お気軽にご相談ください。
アクセス・ご予約
なむら内科クリニック
兵庫県宝塚市長尾町1−15
JR「中山寺駅」徒歩9分
WEB予約はこちら
執筆者情報
奈村憲幸
(医学博士/日本リウマチ学会リウマチ専門医/リウマチ指導医/日本内科学会総合内科専門医)
奈村夕紀子
(日本循環器学会循環器専門医/日本内科学会総合内科専門医)
この記事の監修者
奈村 憲幸(なむら のりゆき)

院長 なむら内科クリニック
得意な診療・専門領域
- リウマチ
- 膠原病
- 呼吸器疾患
保有資格
- 日本内科学会 認定内科医、日本リウマチ学会 リウマチ専門医、難病指定医、日本リウマチ学会 リウマチ指導医、日本内科学会 総合内科専門医、日本内科学会 内科指導医 医学博士
所属学会
- 日本内科学会
- 日本リウマチ学会
- 日本骨粗鬆症学会
- 日本アレルギー学会
- 日本臨床免疫学会
監修者紹介
2014年に兵庫医科大学医学部医学科を卒業後、宝塚市立病院にてリウマチ科医長・主任医長などを歴任。13年間にわたり初期診断から高度医療まで幅広く携わるとともに、大学院での臨床研究を経て医学博士を取得しました。難病指定医として、近隣の総合病院でも診断が難しい症例を数多く経験し、専門的な知見から早期診断・早期治療に尽力しています。
診療で大切にしていること
「健康寿命を延ばすこと」を軸とし、専門領域だけを見るのではなく、患者様の全身を診る姿勢を大切にしています。リウマチや膠原病の患者様であっても、高血圧や骨粗鬆症といった合併症・生活習慣病を含めて総合的にサポートいたします。検査データだけでなく、日常生活で困っていることや見えない不安まで丁寧に伺い、納得して治療を進められるよう真摯に向き合います。