骨粗鬆症
骨粗鬆症

骨粗鬆症とは、骨の量(骨密度)と質が低下し、骨がもろくなることで骨折しやすくなる病気です。
骨が弱くなると、ちょっと転んだり、軽くぶつけたりしただけで骨折につながることがあります。
特に多い骨折は、背骨(脊椎圧迫骨折)、手首の骨(橈骨遠位端骨折)、太ももの付け根の骨(大腿骨頚部骨折)などいずれも生活の質(QOL)を大きく損なう可能性があります。
骨粗鬆症は50歳代から急増し、特に女性に多いとされています。
超高齢社会となった現在では、骨折を防ぎ、元気に日常生活を送るために、予防と早期診断が非常に重要です。
近年、骨粗鬆症は生活習慣病の一つとも考えられています。
※特に当院に通院されているステロイドを使用している患者様は「ステロイド性骨粗鬆症」のため、骨粗鬆症の予防薬や、定期的な骨密度検査が必須となります。
当院では精密な骨密度検査(DEXA(デキサ)法)による正確な骨密度測定が可能です。
これは、現在の「2025年骨粗鬆症ガイドライン」においても治療方針を決める唯一の標準検査とされています。
一方で、踵(かかと)や手首に超音波を当てて測定する簡易検査は、
治療の可否を判断する精度には不十分とガイドラインにも記載されています。
これまで、「正式なDEXA検査を受けたことがない」、「『とりあえず薬だけ』続けていて不安」、「現在の治療が本当に必要か知りたい」、といった方も、どうぞお気軽にご相談ください。
必要な検査を行い、治療の妥当性や今後の方針について丁寧にご説明いたします。
問診・身体診察
まず、骨粗鬆症のリスクを把握するため、以下について詳しくおうかがいします。
当院では、WHO(世界保健機関)が定めた「FRAX®」を用いて骨折リスクを評価し、治療の必要性や検査の優先度を判断します。
画像検査(レントゲン検査・骨密度検査)
レントゲン検査(胸椎・腰椎)
脊椎の骨折(圧迫骨折)の有無、変形、骨のもろさ(骨粗鬆化)などを確認します。
腰痛や背中の痛みがある場合、骨折の有無を確認するために非常に重要な検査です。
DEXA(デキサ)法・骨密度検査
2種類のX線の吸収差を利用して、腰椎や大腿骨の骨密度を正確に測定する方法です。
現在、骨粗鬆症の診断・治療方針を決める唯一の標準検査とされています。
骨粗鬆症予防の基本は〈食事〉〈運動〉〈日光浴〉の3つです。毎日の生活に無理なく取り入れて、骨の健康を守りましょう。
カルシウム
多く含む食品
ビタミンD
カルシウムの吸収を助け、骨を強くします。
日光浴(1日30分〜1時間)でも体内で合成されます。
ビタミンK
骨へのカルシウムの取り込みを助けます。
適度な負荷をかける運動は骨を強くし、転倒予防にもつながります。
筋力低下は転倒リスクを高め、大腿骨頚部骨折 → 寝たきりにつながることがあります。無理のない範囲で継続することが大切です。
骨粗鬆症のタイプや骨密度、骨折リスクによって使用する薬が異なります。
当院では総合内科医・リウマチ専門医・循環器専門医が連携し、安全性に配慮しながら患者様一人ひとりに合った治療を行います。
骨を壊す細胞(破骨細胞)の働きを抑え、骨密度を改善します。
ビスフォスフォネート製剤
(内服・注射)
週1回・月1回などタイプ多数。第一選択薬。
SERM
(ラロキシフェン・バゼドキシフェン)
骨ではエストロゲン様作用を示し、骨密度を改善。
カルシトニン製剤(注射)
鎮痛効果があり、背中や腰の痛みに有効。
デノスマブ
(半年に1回の注射)
継続しやすく、強力な骨吸収抑制作用。
ビスフォスフォネートとデノスマブについては、投与開始前に、歯の状態が問題ないことが大切です。当院では、患者様に伺い、かかりつけの歯科医へ診療情報を提供し、その状態を把握後に、治療開始しますので、ご安心ください。
骨をつくる細胞(骨芽細胞)を活性化し、骨密度を大きく高めます。
テリパラチド
(自己注射 or 週1回病院注射)
骨折リスクが高い方に有効。「骨粗鬆症ガイドライン」で推奨されている。
ロモソズマブ
(抗スクレロスチン抗体)
骨吸収抑制+骨形成促進のダブル作用。
「骨粗鬆症ガイドライン」で推奨されている。
活性型ビタミンD3製剤
カルシウム吸収を促進し、骨代謝を整える。
ビタミンK2製剤
骨形成を助け、骨折を予防。
テリパラチドとロモソズマブについては、2025年の骨粗鬆症ガイドラインで、他薬剤と比べての有効性が支持されており、骨粗鬆症の治療の主流になりつつあります。
しかしながら、患者様の医療費が、他薬剤と比べて上がることが懸念点です。
当院では、そういった患者様の社会的な不安も含めて、相談し治療を決定します。
カルシウム製剤
食事と合わせて1日1000mgが目安。
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