2026年10月12日

膠原病とは? 自己免疫疾患とは? ~リウマチ専門医が分かりやすく解説~|宝塚市・川西市・伊丹市・三田市でリウマチ・膠原病の診療なら なむら内科クリニック
「自己免疫疾患」という言葉を聞いたことはありますか?
健康診断や採血で「膠原病かもしれません」「リウマチの可能性があります」と言われ、不安になって当院を受診される患者さんは少なくありません。
自己免疫疾患は、本来体を守るはずの免疫が自分自身を攻撃してしまうことで起こる病気の総称です。その中には関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、シェーグレン症候群、全身性強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎、血管炎など、多くの病気が含まれます。
宝塚市のなむら内科クリニックでは、日本リウマチ学会リウマチ専門医・総合内科専門医として、自己免疫疾患や膠原病の診療を専門的に行っています。
👉このコラムでは、
・自己免疫疾患とは?
・リウマチと膠原病の違い
・どのような症状で受診すべきか
・検査や治療について
を、宝塚市・川西市・伊丹市の日本リウマチ学会リウマチ専門医・指導医が、分かりやすく解説します。
自己免疫疾患とは?
私たちの体には細菌やウイルスなどから体を守る「免疫」という仕組みがあります。
「本来の免疫反応」は、下記のイラストのように、通常に作用している免疫細胞が、「抗体」や「サイトカイン」、「免疫グロブリン」を使用して、体の外からくる悪いもの(細菌・ウイルス)から守ってくれます。

⚡️ しかし、何らかの原因で免疫が異常を起こし、
自分自身の正常な細胞や組織を、間違って、攻撃してしまうことがあります。
これを異常免疫と呼び、その結果生じる病気が❗️ 自己免疫疾患 ❗️です。

つまり、後の治療法でもお話ししますが、自己免疫性疾患に対しての治療は、
この異常免疫を抑えるために、免疫抑制剤やステロイドを使用します!
膠原病と自己免疫疾患は同じ?
👉実は少し違います。
自己免疫疾患は非常に広い病気のグループです。
もしかしたら、下記のように、皆様も知っている疾患があるかと思います。

その中でも、
全身の膠原繊維(筋骨格・関節・皮膚・軟部組織(血管・神経など))に症状が出現する病態.
つまり,一部の臓器だけじゃなく,全身,様々な臓器の異常が,総合的に起こる病態、をまとめて「膠原病」と呼びます。
そのため、膠原病をみる「リウマチ専門医」は、単一臓器だけではなく、複数臓器をまとめて管理するための知識が必要となり、
他の専門分野よりも、様々な分野の知識・診断能力が必要となり、総合内科としての、実力が必要となります。
関節リウマチも自己免疫疾患の一つ
代表的な自己免疫疾患が、❗️関節リウマチ❗️ です。
自己免疫の異常により多関節に炎症が起こり、
・朝の手のこわばり
・指関節や手関節、膝関節など様々な関節の腫れや痛み
・疲れやすさ
などが、慢性的に、続きます。
👉 ここでポイントは、関節リウマチは、場合によっては膠原病の一病態とされており、
治療コントロールが悪かったり、早期治療介入が遅れたり、環境因子や遺伝因子によっては、
肺や腎臓、心臓などにも影響することが知られています。
特に、肺(間質性肺炎)は有名です。
👉また、関節リウマチに使用する「抗リウマチ薬」や「生物学的製剤」、「JAK阻害薬」は、
使用するにあたり、間質性肺炎の有無、肝臓や腎臓の障害の有無、腫瘍の合併の有無、
白血球数、赤血球数、血小板数などのモニタリングが必要です!
☀️ つまり、関節リウマチの治療には、関節だけでなく、他の分野の治療・知識も必要です。
🌸もっとお話ししたい内容がたくさんありますが、
関節リウマチに関する、もう少し詳しい話は、別のコラムでお話しさせて頂きます。
自己免疫疾患にはどんな病気がある?
代表的な疾患には次のようなものがあります。
・関節リウマチ
・シェーグレン症候群
・全身性エリテマトーデス(SLE)
・全身性強皮症
・多発性筋炎・皮膚筋炎
・ANCA関連血管炎
・ベーチェット病
・高安病
それぞれ症状や治療法は異なるため、正確な診断が重要です!
このような症状はありませんか?
次のような症状が続く場合は、自己免疫疾患の可能性があります。
✅ 朝の手のこわばり
✅ 続く関節の痛みや腫れ
✅ 強い倦怠感
✅ 長引く微熱
✅ 手足が冷えると白くなる(レイノー現象)
✅ 目や口の乾燥
✅ 急激な筋力低下
✅ 繰り返す口内炎
一つだけではなく、複数の症状が同時にみられることもあります。
どのような検査を行うの?
当院では症状に応じて、診断目的、治療のモニタリング目的に以下の検査を行います。
💉 血液検査
・CRP
・リウマトイド因子(RF)
・抗CCP抗体
・抗核抗体
・補体(C3・C4・CH50)
・ANCA
・各種自己抗体
🏥 レントゲン検査
・各関節のレントゲン
・肺のレントゲン(間質性肺炎の有無 心臓の大きさの評価など)
🥼 超音波検査
・関節エコー(関節リウマチの診断・治療評価に、最も重要です!)
・心臓エコー(心臓病の方は、使用を控える、減薬する薬があります)
🌡 生理検査
・心電図検査(心臓病の方は、使用を控える薬があります)
・呼吸機能検査(間質性肺炎の有無の評価など)
早期診断が何より大切です
自己免疫疾患は、
「様子を見ていたら悪化してしまった」「他のクリニックでは、どうもないと言われた」
ということが少なくありません。
特に関節リウマチでは、発症早期から適切な治療を開始することで、関節破壊を抑え、長期的な機能予後を改善できることが分かっています。
感染症が心配な患者様にも、安心して通院していただくために
関節リウマチや膠原病の治療では、免疫抑制剤や生物学的製剤など、免疫の働きを調整するお薬を使用することがあります。
そのため、患者様から「病院に行くことで、風邪やインフルエンザなどの感染症がうつらないか心配」というお声をいただくことがあります。
なむら内科クリニックでは、そのような患者様にも安心して通院していただけるよう、院内感染対策に力を入れています。
当院では、通常の診療スペースとは別に、「発熱外来」を設けており、発熱や感染症が疑われる患者様と、一般診療の患者様の動線を分けています。

また、院内だけでなく、エレベーター内の換気にも配慮し、感染リスクをできる限り低減できる環境づくりに努めています。
感染リスクを完全になくすことはできませんが、免疫抑制剤や生物学的製剤を使用されている患者様にも、できる限り安心して継続的な治療を受けていただけるクリニックを目指しています。
宝塚市はもちろん、川西市・伊丹市・西宮市など近隣地域で、関節リウマチや膠原病の治療を受けられている方も、どうぞ安心してご相談ください。
なむら内科クリニックでできること
当院では、
・リウマチ専門医・指導医による診療
・関節リウマチの診断・治療
・膠原病の診断
・生物学的製剤・JAK阻害薬治療
・骨粗しょう症管理
・定期採血による副作用チェック
・高次医療機関との連携
を行っています。
診断がついていない方でも、「膠原病かもしれない」「自己免疫疾患が心配」といった段階からご相談いただけます。
まとめ
🏥自己免疫疾患は、免疫が自分自身を攻撃することで起こる病気の総称です。
関節リウマチや膠原病はその代表的な疾患であり、早期発見・早期治療によって症状や将来の関節・臓器障害を大きく改善できる可能性があります。
宝塚市・川西市・伊丹市・三田市で、リウマチや膠原病、自己免疫疾患についてお悩みの方は、なむら内科クリニックへお気軽にご相談ください。
アクセス・ご予約
なむら内科クリニック
兵庫県宝塚市長尾町1−15
JR「中山寺駅」徒歩9分
WEB予約はこちら
執筆者情報
奈村憲幸
(医学博士/日本リウマチ学会リウマチ専門医/リウマチ指導医/日本内科学会総合内科専門医)
奈村夕紀子
(日本循環器学会循環器専門医/日本内科学会総合内科専門医)
この記事の監修者
奈村 憲幸(なむら のりゆき)

院長 なむら内科クリニック
得意な診療・専門領域
- リウマチ
- 膠原病
- 呼吸器疾患
保有資格
- 日本内科学会 認定内科医、日本リウマチ学会 リウマチ専門医、難病指定医、日本リウマチ学会 リウマチ指導医、日本内科学会 総合内科専門医、日本内科学会 内科指導医 医学博士
所属学会
- 日本内科学会
- 日本リウマチ学会
- 日本骨粗鬆症学会
- 日本アレルギー学会
- 日本臨床免疫学会
監修者紹介
2014年に兵庫医科大学医学部医学科を卒業後、宝塚市立病院にてリウマチ科医長・主任医長などを歴任。13年間にわたり初期診断から高度医療まで幅広く携わるとともに、大学院での臨床研究を経て医学博士を取得しました。難病指定医として、近隣の総合病院でも診断が難しい症例を数多く経験し、専門的な知見から早期診断・早期治療に尽力しています。
診療で大切にしていること
「健康寿命を延ばすこと」を軸とし、専門領域だけを見るのではなく、患者様の全身を診る姿勢を大切にしています。リウマチや膠原病の患者様であっても、高血圧や骨粗鬆症といった合併症・生活習慣病を含めて総合的にサポートいたします。検査データだけでなく、日常生活で困っていることや見えない不安まで丁寧に伺い、納得して治療を進められるよう真摯に向き合います。