脂質異常症の食事療法|なむら内科クリニック|宝塚市中山寺駅のリウマチ内科・循環器内科・内科

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脂質異常症の食事療法

脂質異常症の食事療法|なむら内科クリニック|宝塚市中山寺駅のリウマチ内科・循環器内科・内科

2026年10月01日

脂質異常症の食事療法

宝塚市で生活習慣病の診療を行っている「なむら内科クリニック」です。

当院では、循環器専門医・総合内科専門医が、生活習慣病や循環器疾患の診療を行っています。

健康診断で「コレステロールが高いですね」「中性脂肪が高いですね」と言われたことはありませんか?

これらは総称して「脂質異常症」と呼ばれます。

しかし、一口に脂質異常症といっても、実際には3つのタイプがあり、それぞれ原因や改善方法、食事療法のポイントが異なります。

まずは、ご自身がどのタイプなのかを知ることが大切です。

今回は、脂質異常症の食事療法について、宝塚市のなむら内科クリニックがわかりやすく解説します。

① 高LDLコレステロール血症(悪玉コレステロールが高い)

LDLコレステロールは、余分なコレステロールを全身へ運ぶ働きがあるため、「悪玉コレステロール」と呼ばれています。
増え過ぎると血管の壁に蓄積し、動脈硬化を進め、心筋梗塞や脳梗塞などの原因になります。

② 高TG(中性脂肪)血症

中性脂肪(トリグリセライド)は、体にとって大切なエネルギー源です。
しかし、食べ過ぎ、甘い飲み物、飲酒、肥満、運動不足、
などにより増えやすくなります。
高い状態が続くと動脈硬化が進むだけでなく、非常に高値では急性膵炎を起こすことがあります。

③ 低HDLコレステロール血症(善玉コレステロールが低い)

HDLコレステロールは、余分なコレステロールを血管から回収して肝臓へ戻す働きがあるため、「善玉コレステロール」と呼ばれています。
値が低い状態では、動脈硬化のリスクが高くなります。

🏥 健診で最も多く指摘されるのは、
高LDLコレステロール血症
高TG(中性脂肪)血症
です。

❗️「コレステロールが高いから油を控えればいい」❗️

❗️「中性脂肪が高いから脂っこいものを食べなければいい」❗️

  と思われがちですが、実際にはタイプによって改善方法は異なります。

👉例えば、

 🌸高LDLコレステロール血症では、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を減らし、魚や大豆製品、食物繊維を積極的に摂ることが大切です。

 🌸高TG(中性脂肪)血症では、糖質やアルコール、食べ過ぎを見直すことが最も重要になります。

 🌸低HDLコレステロール血症では、食事だけでなく運動や禁煙、体重管理など生活習慣全体の改善が重要です。 

それぞれ詳しくご紹介します。  

① 飽和脂肪酸・トランス脂肪酸を減らしましょう

LDLコレステロールを上げる最も大きな原因が飽和脂肪酸とトランス脂肪酸です。

下記の食品に含まれています。

⚡️毎日食べるのではなく、量や回数を控えることを心掛けましょう。

② 食物繊維を積極的に摂りましょう

食物繊維は、腸内でコレステロールや胆汁酸と結びつき、体の外へ排出する働きがあります。

下記の食品に含まれています。

毎食野菜を一皿追加したり、白米を玄米や雑穀米に替えたりするだけでも効果が期待できます。

③ 魚を積極的に食べましょう

青魚にはEPA・DHAと呼ばれる良質な脂(不飽和脂肪酸)が豊富に含まれています。

おすすめは以下の魚などです。

肉料理ばかりではなく、週2~3回程度魚料理を取り入れることをおすすめします。

HDLコレステロール(善玉コレステロール)は、食事だけで大きく増えるわけではありません。

「HDLを増やす特別な食品」はありませんが、生活習慣を改善することで健康的な値に近づけることが期待できます

① 青魚を積極的に食べましょう

高LDLコレステロール血症と同様に、不飽和脂肪酸を多く含む青魚を積極的に取り入れましょう。

② 野菜・食物繊維・大豆製品を増やしましょう

野菜や食物繊維を豊富に含む食品は、脂質バランスの改善に役立ちます。

また、大豆製品には良質なたんぱく質や不飽和脂肪酸が含まれており、健康的な食生活を支えてくれます。

③ 食べ過ぎ・飲み過ぎを避けましょう

肥満や内臓脂肪の増加は、HDLコレステロールを低下させる原因になります。

以下の食品の取り過ぎは、中性脂肪を増やし、HDLコレステロールが低下する原因となります。

🌟当然、食べたい時もあると思います🌟

その時は運動量や、筋肉量を増やすことが、HDLの上昇につながります。運動量や筋肉量をアップすることで、嗜好品も楽しめて、健康にもつながります。

👉 運動療法については、また別のコラムで、お話させて頂きます。

④ 禁煙しましょう

食事とはジャンルが異なりますが、喫煙がHDLコレステロールを低下させる原因になります。

そのため、喫煙者は、禁煙することが大切です。

以前はHDLコレステロールを増やすことを目的とした薬が検討されていました。

しかし、HDLコレステロールの数値を上げるだけでは、心筋梗塞や脳梗塞を十分に減らせることは示されていません。

そのため、現在ではHDLコレステロールだけを目的として薬を使用することは一般的ではありません。

一方で、LDLコレステロールや中性脂肪が高い場合には、それらを適切に改善することが、心血管疾患の予防につながることが分かっています。

⚡️中性脂肪が高くなる主な原因は

 ・食べ過ぎ
 ・甘い飲み物
 ・お菓子
 ・アルコール
 ・運動不足
 ・肥満(特に内臓脂肪型肥満)
 ・糖尿病
 ・脂肪肝
  などです。

① 食べ過ぎを防ぎ、適正体重を目指しましょう

中性脂肪は、摂取エネルギーが余ることで増えます。

まずは
 ・ 腹八分目
 ・ ゆっくりよく噛む
 ・ 夜遅い食事を控える
ことから始めましょう。

体重が5~10%減少するだけでも、中性脂肪の改善が期待できます。

② 甘い飲み物やお菓子を控えましょう

糖質を摂り過ぎると、余った糖が中性脂肪へ変換されます。

控えたい食品は、下記の食品です。

特に飲み物から摂る糖分は中性脂肪を上げやすいため、水・お茶・無糖炭酸水を選ぶ習慣をつけましょう。

③ アルコールは適量を心掛けましょう

アルコールは中性脂肪を上昇させる大きな原因の一つです。

飲み過ぎに注意しましょう。

特に、日本の場合はチューハイに注意です!

最近のチューハイの中でも「ストロングチューハイ」については、アルコール度数も高く、糖質も高いため、

中性脂肪(TG)が容易に上がりやすく、HDLコレステロールが低くなります!

できれば休肝日を設けることもおすすめします。

中性脂肪が500mg/dL以上の方では、禁酒を含めて医師と相談しましょう。

🌟 脂質異常症には、

高LDLコレステロール血症

高TG(中性脂肪)血症

低HDLコレステロール血症

の3つのタイプがあり、それぞれ改善のポイントが異なります。

健診で脂質異常を指摘された方は、まずご自身がどのタイプなのかを確認し、それに合った食事療法を行うことが大切です。

当院では、LDLコレステロールや中性脂肪などの検査結果を院内で迅速に測定できるため、その日のうちに結果をご説明し、必要に応じて食事指導や治療方針をご提案しています。

健康診断で脂質異常を指摘された方や、食事療法について詳しく知りたい方は、お気軽に当院までご相談ください。

アクセス・ご予約

 なむら内科クリニック
 兵庫県宝塚市長尾町1−15
    JR「中山寺駅」徒歩9分


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執筆者情報

奈村憲幸 

(医学博士/日本リウマチ学会リウマチ専門医/リウマチ指導医/日本内科学会総合内科専門医)

奈村夕紀子 

(日本循環器学会循環器専門医/日本内科学会総合内科専門医)

この記事の監修者

奈村 夕紀子(なむら ゆきこ)

なむら内科クリニック、副院長の奈村夕紀子

副院長 なむら内科クリニック

得意な診療・専門領域

  • 循環器
  • 呼吸器内科

保有資格

  • 日本内科学会 認定内科医、日本循環器学会 循環器専門医、難病指定医、日本内科学会 総合内科専門医、日本内科学会 内科指導医

所属学会

  • 日本内科学会
  • 日本循環器学会
  • 日本腫瘍循環器学会
  • 日本超音波医学会
  • 日本心臓リハビリテーション学会

監修者紹介

2015年に兵庫医科大学医学部医学科を卒業後、宝塚市立病院にて循環器内科医長などを歴任。救急現場での重症患者様の集中治療から、退院後の外来フォロー、健診異常の精査まで、急性期から安定期まで多岐にわたる診療に携わってまいりました。エビデンスに基づいた確かな検査・治療を土台としながら、地域の皆様のかかりつけ医として質の高い医療を提供しています。

診療で大切にしていること

病気そのものだけでなく、「その方の生活」まで見据えた長く寄り添う医療を大切にしています。循環器疾患や生活習慣病は長期的な管理が必要になるため、「どこを受診したらいいかわからない」「他院で強く言われて不安になった」という方のお気持ちも受け止め、相談しやすいあたたかな雰囲気づくりを心がけています。ご本人にとって納得できる選択肢を一緒に考えていきます。

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